よく晴れた4月21日(土曜日)。ゴールデンウィークを間近に控えた麻布地区とその周辺では、さまざまなイベントが開かれていた。
六本木ヒルズでは、CRAFT SAKE WEEKが先週金曜日から開催されている。
30日までの11日間で、地域ごとに日替わりで110もの蔵元が出店する予定だそうだ。21日は北海道・東北の日。例年になく気温が高めな日が続くため、適宜お水を飲みながら各地の酒を楽しみたい。
けやき坂側には、ネスレ日本の特設コーナーがあり、カーリングを模したゲームが行われていた。 もちろん日本酒に関するもので、ハウス内に木製のストーンを入れると、最大3個の「キットカット ミニ 日本酒 満寿泉」が貰える趣向だ。ぜひチャレンジされたい。
いただいたキットカットには「アルコール使用量0.4%」とあり、一口かじると風味は日本酒そのもの。香り高い日本酒をフルーティと表現することがあるが、満寿泉のそれをよく再現している。ゲットしてもお子様は二十歳になるまで我慢の子だ。
酔い覚ましには毛利庭園の散歩がおすすめ。 都道319号線側の入口付近では、一面に拡がるツツジを楽しめる。ただし、千鳥足で池に落ちる事が無いように気をつけたい。
一方、2016年4月に2018年9月までの期間限定の施設としてオープンした、六本木 5丁目の スヌーピーミュージアム は、いよいよ最終回の展示となった。
フィナーレを飾る企画「ともだちは、みんな、ここにいる。」が、21日(土)から始まり、初日も多くのピーナッツフリークが詰め掛けていた。9月24日(祝)までの開催だが、SNSなどで拡散された結果、終盤になればなるほど混雑は増していくのが常であるため、早めの訪問をお勧めしたい。
麻布地区に隣接するミッドタウンもイベントには事欠かない。
4月20日(金)~5月6日(日)の間は、アートこいのぼり約80体が ミッドタウン・ガーデンの風に揺れる。お気に入りのこいのぼりを見つけたら、QRコードを読込み、自分のスマホにこいのぼりを取込むという今時の仕掛けもあるようだ。こいのぼりの情緒をITが超える日は来るか!?
広大な芝生広場の上で、多くの方がヨガを楽しんでいた。
今年はこの日が初日の人気イベントで、全14日間にわたって開催されるようだ。公式サイトによると、昨年はなんと延べ1万人が参加されたとのこと。
新緑の中、爽快な気分でヨガを体験してみてはいかがだろう。
21_21 DESIGN SIGHT では、ギャラリー1&2で「写真都市展−ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち− 」と「Khadi インドの明日をつむぐ- Homage to Martand Singh -」展が開催されている。
前者は、
20世紀を代表する写真家 ウィリアム・クラインの都市ヴィジョンとともに、斬新な眼差しで21世紀の都市と人間を見つめ、従来の写真のフレームを大きく飛び越えようとする日本やアジアの写真家たちを紹介(21_21DESIGNSIGHT公式サイトより)
というもの。スマホとSNSの普及により、誰もが写真での表現を自由に出来るようになった現在、多くの方がインスタグラムやツイッター、フェイスブックなどに日々写真をアップされているだろう。写真家達の視線の先にある批評性を汲み取ることができるか、確認されるのも良い機会だ。6月10日 (日曜日)まで。
後者の展示は、
つくり手そのままの表情を見せるカディを、インド・テキスタイルなどの幅広い文化復興活動で知られるマルタン・シンの活動の根幹を担ってきた人々を現地で取材した映像とともに紹介(21_21DESIGNSIGHT公式サイトより)
するもの。インド各地で手紡ぎ、手織りで作られる「カディ(Khadi)」と呼ばれる綿布を、インドの重要な文化として支えたマルタン・シン氏や同氏と共に活動してきた人々の深遠な思想に迫る好企画だ。
ありがたいのは、本展示は無料で見られること。だが、受ける感銘は様々な使い方の出来るカディのように受け手の心に従った多様なものとなるだろう。
一例を挙げれば、リタ・カプール氏へのインタビュー映像中の言葉「国民をただの労働力とみなしてはいけない」は、「働き方改革」を進める日本の現状と重なり胸に響く。素朴にして美しい綿布を利用した展示もすがすがしい。5月13日(日曜日)まで。
なお、21_21 DESIGN SIGHTの読み方は、トゥーワン・トゥーワン・デザインサイトが正しい。東京においてはOIOI以来の初見殺しだが、安心して声に出して欲しい。案外「にーいちにーいち」と呼んでいる人も多く感じるが。
イベントの開催状況など、詳細は各主催者のウェブサイト等でご確認されたい。
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