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進め宝船!神々を乗せて「港七福神めぐり」の歩き方-3

「港七福神めぐり」の第三回。残すところ3つの巡拝所となった。次は毘沙門天のおわす麻布氷川神社だ。

櫻田神社からテレ朝通りを南進し、愛育クリニックのある交差点を麻布中学校方向に向かう。仙台坂上交差点を左折し、大谷石の外観が人目を引く安藤記念教会を過ぎた右手に麻布氷川神社はある。

麻布氷川神社(毘沙門天)
麻布氷川神社(毘沙門天)

おっと、ここへ来て本日最大級の混雑っぷりだ。あるいは、年末から主に日本とフランスのお茶の間を騒がす舞台ともなった某有名マンションを一目見ようという集団かとも思ったが、皆さんちゃんと参拝している。

麻布氷川神社(毘沙門天)
麻布氷川神社と某有名マンション

参拝を終えたら、社殿右手の建物にある窓口で御朱印を授かろう。

麻布氷川神社(毘沙門天)
麻布氷川神社(毘沙門天)の御朱印

さてこれで、弁財天、恵比寿、布袋尊、福禄寿、壽老神、毘沙門天に参拝し、御朱印を拝受した。最後の七福神・大黒天を迎えるため、大法寺に向かおう。

麻布氷川神社と大法寺は非常に近い。その上、自転車であれば一本松坂を滑るように下ってあっという間に到着だ。グラビティ万歳。

大法寺(大黒天)
大法寺(大黒天)

参拝を終えたら、訪れる人々をにこやかに迎える大黒様にご挨拶。賽銭箱のすぐ脇にニコニコと笑顔で待っている。しかも写真も自由に撮影でき、おさわりもOKだ。

大法寺(大黒天)
大法寺の大黒天さま

同じ軒下にある窓口にて御朱印を授かろう。待ち時間があっても、境内で振舞われていたおかゆを頂き、大黒天をなでまわせば、見も心も温かになる。節分の時の大盤振る舞いと言い、ホスピタリティの高いお寺だ。そして、授かった御朱印はこちら。

大法寺(大黒天)
大法寺(大黒天)の御朱印

大は文字通り大きく伸びやかに、黒はキュッと中心を押さえ、天で再び末広がりに結ぶ。御朱印も打ち出の小槌や小判などにぎやかで華々しい。好きだ、このサービス精神。

弁財天、恵比寿、布袋尊、福禄寿、壽老神、毘沙門天に、この一年を良い年にするための最後のピース・大黒天が加わり七福神が揃った。これまでドラゴンクエストのパーティよろしくゾロゾロと徒歩?にてご同行願った神々を、今回選択したルートとして最後の巡拝所となる十番稲荷神社にお連れして、宝船にご乗船頂くとしよう。

十番稲荷神社(宝船)
十番稲荷神社(宝船)

全国各地で行われる七福神めぐり。でも、宝船があるのは珍しい(らしい)。大法寺前の坂を少し下り、大黒坂を降りて十番商店街を抜けたら、十番稲荷神社はもうすぐそこだ。階段を上がり、右手にある手水舎で清めたら参拝し、社殿左手にある窓口にて御朱印を頂こう。

十番稲荷神社(宝船)
十番稲荷神社(宝船)の御朱印

御朱印以外にも、十番稲荷神社にはたくさんの種類のお札やお守りがある。麻布七不思議のひとつ「がま池」の伝説にちなんだかえるをモチーフにした物が多く、金ぴかのかえる「黄金景気守」や、その名もずばり「大人気守」という大人気になるためのお守りなど、ユニークな品揃えは見ているだけで運気が上がりそうだ。お気に入りのお守りを購入したら、階段下の左右にある「かえる」と「宝船」も参拝しよう。

十番稲荷神社(かえる)
十番稲荷神社(かえる)

説明書き「かえるの由来」によれば、昔むかしこの辺りで大火事が起こったとき、がま池のほとりにあった山崎主税助の屋敷のみ、池中にいた大蛙が口から水を吹いて猛火を消したのだそうだ。良い面構えをしている。しかも、脇には子かえると思しきかえるも従えて、秘伝の術の継承にも余念が無い。

十番稲荷神社(宝船)
十番稲荷神社(宝船)

そして階段左にあるのが宝船の石像だ。金色の「宝」の字もポップな書体でなんだか愉快な感じではないか。

さて、これで計8箇所の巡拝所をめぐり終えた。11時に芝公園の宝珠院から自転車でスタートし、十番稲荷で全てを終えたのが14時15分。ランチに掛けた30分ほどの時間を含め3時間15分の行程だった。徒歩なら休憩も入れて倍以上の時間は掛かるだろう。

さあ、七福神を宝船に乗せて我が家へ帰ろう。

皆様にとって、2019年も良い年となりますように。

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