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蘇える林檎~macbookのバッテリーを交換せよ!

編集部の主力マシンであるmacbookのバッテリーがかなり弱ってきた。フルに充電しても2時間も持たない状態だ。もう8年も使用しているので、むしろ良く持った方ではあるが、ウェブを見たり文章を書いたりする程度であれば、まだ使える。何しろ時代はエコ。少しの不具合があるからといって、その都度新調すれば良いという考えは過去の遺物だ。水栓の漏水トラブルに続き、生活班の出番である。

機種はmacbook7,1で、バッテリーの品番を調べてみるとA1331。互換性があり比較的評判の良い「Ansanor 66Wh バッテリー」を6000円弱で購入した。

Ansanor 66Wh バッテリー
Ansanor 66Wh バッテリー


届いたのがこちら。プラスドライバーとY字ドライバー、キーボードカバーがついている。
工具がセットになっているので便利だが、チープな作りであるためビス頭をナメる心配がある。お手持ちの精密ドライバーがある場合には、そちらを使った方が賢明だ。

交換手順は次の通り。
※蓋を開けるとapplecareなどの保証が効かなくなるため、試してみようという方は自己責任で。

裏蓋のビスを外す
裏蓋のビスを外す

・電源を落として裏蓋の銀色のビス(8カ所)を外す。

裏蓋を開けた状態
裏蓋を開けた状態

・開けた状態がこちら。画像の左下にある黒く平べったいパーツがバッテリーだ。小さな字で「警告:バッテリーを取り外さないでください。」とあるのを目にし、「だが、断る」とひとりごつ。

プラスネジを外す
プラスネジを外す

・まずは画像下側のビス3本をプラスドライバーで外す。続いてコネクターがある側を外すのだが、こちらが曲者。Y字のビスが2本見えているが、「!」マークが印刷されているシールの左上にもう1本隠されている。これを外さないとパーツを壊す恐れがあるのでご注意あれ。

隠されたY字ネジを見逃すな
隠されたY字ネジを見逃すな

同じ物を固定しているのに、なぜプラスとY字という違いがあるのか?外して見比べてみると、Y字の方が長いビスになっている。間違わないためのデザインだ。こういうフェイルセーフの仕組みに人類の叡智の積み重ねを感じ、しばし感慨に浸る。

バッテリーが外れた
バッテリーが外れた

・ビスを外したらコネクターを慎重に抜くと、バッテリーが外れた。外れた状態がこちら。画像右のトラス状になっているシルバーの部分はトラックパッドの裏側。バッテリーが古くなって膨張すると、この部分が押されて盛り上がったりするようだ。全体を軽くコンパクトにするために、かなりシビアなクリアランスになっていることが伺える。

下が純正品、上が互換品
下が純正品、上が互換品

・外した純正バッテリーと互換バッテリーを並べてみた。下が純正品で、上が今回購入した互換品だ。互換品の方にもシール部分に「警告:バッテリーを取り外さないでください。」とあるが、アメリカンジョークのようなものか。いや、自己否定的な表現を用いることで、あくまでも交換することは自己責任であるということを際立たせたのだろう。

・互換品を取付けて、裏蓋を戻して元通り。所要時間は10分程度。慣れていれば5分も掛からない簡単な作業だ。
場合によってはすぐに不具合が発生することもあるようだが、交換から1ヶ月経過した現在でも幸いにして特に問題は発生しておらず、可動時間も新品同等だ。そして、この記事を書くために、改めて取り外した純正バッテリーを見てみて驚いた。ぷっくりと膨れているではないか。1ヶ月遅ければ、macbook本体を損傷していた可能性もある。すんでのところで危機を切り抜けた好判断に思わず笑みが漏れた。

ぷっくりと膨れた純正品
ぷっくりと膨れた純正品

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