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肉の自主フェスを開催しよう

ゴールデンウィーク後半に入り、持て余す時間が増えている諸氏もおられることだろう。CRAFT SAKE WEEKに連日通い、スヌーピーミュージアムに別れを告げ、東京タワーなど各所でこいのぼりを仰ぎ、ミッドタウンの芝生広場でヨガに興じ、アークヒルズで森を考える。そんな日々を過ごしたら、心身ともに充分なリフレッシュが出来たのではないか。ならば、連休後の日常をさらに実り多き物とする為に、インプットの時間にも充てたい。

新国立美術館で印象派の眼福にあずかり、都立中央図書館では新たな知識と邂逅し、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて非日常の世界に没頭したら、森美術館で日本の建築への理解を深める。腹が減っては戦はできぬとばかりに、食に走るのもよいだろう。

そう、連休の最後のテーマは食だ。そして、その対象は肉。かつてのサッカー日本代表の中山雅史氏は、その明るいキャラクターと全力でプレーする姿で人気を博したが、「オフト、俺はお前を信じる。お前も俺を信じろ」など、多くの魅力的なコメントも残した。日本のサッカーファン増加に多大なる貢献をした名選手であるが、何か一つ後世に伝えるべき名言として残すのならば「肉食え、肉」だろう。インタビュアーが「ワールドカップで勝つには?」との質問をした際の回答と記憶しているが、至高の言葉とはかようにシンプルなものだ。全力で麻布地区に住み、あるいは働き、また遊ぶために、肉を食い、屈強な身体を得ようではないか。

「丁度、肉のイベントもやっているし」と思った方がおられたかもしれないが、もしかしてそれはお台場のイベントのことだろうか?
各地のブランド牛や近年話題の熟成肉の名店などが集まるらしい。聞いただけで肉の焼ける匂いまで画面から漂ってきそうなほどだ。しかも、連日特設ステージにて様々なアーティストたちがイベントを盛り上げるのだという。

もちろん、海を渡りイベントに参加するのも良いが、連休後半は自宅でゆっくりと過ごしたいというお気持ちも理解出来る。そんな方は麻布地区の肉の聖地、日進ワールドデリカテッセンに行こう。麻布地区内のスーパーマーケット界において、ナショナル麻布が西の正横綱とすれば、東の正横綱が日進ワールドデリカテッセンであることに異論が出る余地はない。肉に関しては、その質および量ともに都内屈指の品揃えを誇る。ハラルミートが当然のように並ぶのも、インターナショナルな地域性ならでは。米国産牛肉の輸入規制緩和後であっても、Tボーンステーキ肉を取り扱う店は多くは無いが、ここでは難なく手に入る。バーベキューフリークの間では、肉の調達先と言えば東麻布を思い浮かべる人も多いというのは当然のことだろう。

日進ワールドデリカテッセン
道路を挟んだ向かいの土地では、日進ワールドデリカテッセンの新店舗らしき建物の工事が進む

そしてキッズにも嬉しいのは、ウインナーやソーセージなどオリジナルの加工肉も充実している事。しかもそれは、敷地内の日進畜産工業の工場でつくられたものというから、鮮度も折り紙付きだ。(タイ工場製などもあり)
肉と言えば、合う赤ワインを探すことは義務と言ってもよいことであるが、1フロア上でこれまた都内屈指の品揃えから選べるのだから、もはや「24/365肉のフェス」と言っても過言では無い。
ただ、ひとつ心配なのは、歩道の道路側に「Please leave your cart here.」との看板が設置されている事。Dangerとも書いてあるので、そこにカートを置くと道路に出てしまうことを心配しているように思われるのだが、直訳すれば「ここにあなたのカートを置いて行って下さい」と読める。もし、そこにカートを置いて欲しくないのなら「Please leave your cart from here.」と書くべきと思われるが。

少々脱線したが、来るべき連休明けの日常に備えるために、遊び疲れた体にアミノ酸を取り込み、変化の激しい現代のスピード感に付いて行こう。「肉食え、肉」の精神で。

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