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手に取れるウェブショップ「almost white」第2回ポップアップストア開催

作家ものの器や手作りの革小物を扱うウェブショップ「almost white」のポップアップストア(期間限定のお店)が、3月30日(金曜日)と31日(土曜日)に南麻布2丁目の同ショップのアトリエにて開かれる。開催は今年の1月の初回に続き、今回で2回目。(上の写真は前回開催時の様子)

普段は取り扱う品物の魅力を写真とともにインスタグラムやツイッターで紹介し、BASEのサービスを利用したウェブショップにて販売している「almost white」が、期間限定とはいえ、なぜ実店舗という形態を手掛ける事となったのか。会場となるアトリエ兼事務所で店主に聞いた。

商品を並べるalmost white店主
商品を並べるalmost white店主(前回開催時の様子)

-麻布新聞
作家ものにはいつごろから興味があったのですか?

-almost white
15,6年前ですね。インテリア雑貨の買い付けの仕事をしていた頃に、ヴェネチアのムラーノ島に立寄って吹きガラスのグラスに出会ったのがきっかけです。その後、日本でも陶芸の工房にお邪魔する機会があり、気づくと作家さんの作られたものを好んで手にするようになって行った感じです。

-麻布新聞
買うと売るとは180度方向が違いますが、売ることを仕事にされようと思われたのは何かきっかけがあったのですか?

-almost white
私自身もクラフト市や陶器市によく足を運んでいたのですが、子供が生まれて以降はなかなか時間が取れず、そうした物に触れる機会から遠ざかっていた期間があったんです。狭い場所に割れ物が沢山ある展示会やギャラリーには、なかなか子供を連れて行きにくいんですよね。
それと、クラフト市などは有名なところでは松本や益子の陶器市などありますが、数枚の器を買うことを目的とするにはなかなか時間も交通費も掛かってしまうので、貴重な休みの日に家族の時間を使って行くというのはチョットぜいたくかなと感じていました。
子供も大きくなり手が掛からなくなって来たので、これを機に作家さん手作りの器などの魅力をちゃんと伝えて、身近に感じてもらえる場をつくろうと思ったのです。

-麻布新聞
ウェブショップでならそれを解決出来ると。確かにBASEなどのウェブサービスの登場は、お店を持つ事へのハードルを大きく下げましたよね。でも、微妙なニュアンスが大切な作家ものをウェブ上で販売する事に不安はありませんでしたか?

-almost white
私も作家さんが手作りする器や革小物は微妙なニュアンスが大切と思いますので、取扱いを打診する際には、必ず展示会やクラフト市などに足を運んで、実際にものを見て自分自身が好きだなと思えるかどうかを大切な判断基準にしています。

モランディの静物画のような直井真奈美さんのカップ
モランディの静物画のような直井真奈美さんのカップ(写真:almost white)

-麻布新聞
インスタやウェブサイトの写真を拝見しましたが、とてもきれいに撮れていますね。この場所(アトリエ)で撮影されているようですが、写真もご自身で撮られているのですか?

-almost white
ありがとうございます。そうなんです、この場所で私自身が撮影しています。実際に手に取って見て頂けているような、器のディテールやツヤ、革ならシワの感じなどが撮れるようにしたいと考えています。幸いこの部屋には午前中に朝日が良く入るので、陶器や革の微妙な質感が良く写りますし、ガラスもキラキラと輝いてガラスの良さが引き出せるんです。

-麻布新聞
確かに今現在午前10時頃ですが、南東からの日差しが良く入り込んできます。カメラは以前から趣味あるいは仕事で使われていたのですか?

-almost white
今まではスマホやコンパクトデジカメで、旅行に行った時にスナップを撮る程度でした。実は軽い気持ちで商品を撮り始めたのですが、なかなか最初は上手く撮れず、kinfolkなどの洋雑誌を参考にしたりして、なんとか作家さんが表現される繊細なものの表情を写し撮れたらいいなと思い、試行錯誤を重ねています。

-麻布新聞
でも、やはり伝えきれないところもある。

-almost white
はい、やはり実際に手に取って頂くことには、写真は敵いません。それと私自身が作家さん本人に会って、作品が生まれるまでのお話を伺って、思いを感じたり人となりを知ることも好きなので、何かそういう機会がつくれたらいいなと。そこで、事務所兼アトリエを舞台に期間限定のお店を開いて、ウェブショップでありながらも実際に手に取ってみる事も時々出来るようにする事を考えついたんです。文章では伝えきれない作家さんの思いなども、ご購入を検討されている方に直接お話できますし。
今回は器の作家さんが在廊する予定はないのですが、今年の1月に開催した第1回のポップアップストアでは、陶芸家の里見しのぶさんと革製バッグ作家の大濱由惠さんがいらしてくれたんですよ。

手にとって触れてみたいalmost whiteオリジナルのキーケース
手にとって触れてみたいalmost whiteオリジナルのキーケース(写真:almost white)

-麻布新聞
なるほど。「会いに行けるアイドル」みたいですね。「手に取れるウェブショップ」的な。

-almost white
現在は年に数回程度といったペースで考えていますが、いずれ常設のお店として構えられたら嬉しいですね。
それと、子どもたちにも丁寧に作られた物の魅力を知って欲しいと思っていますので、革小物を作るワークショップの開催も考えています。昨年の夏にお試しで小学生を対象に1度開催したのですが、みんな器用に針と糸を操って小銭入れをつくってくれました。

-麻布新聞
それでは、最後に読者の方に向けてコメントを頂いても良いでしょうか?

-almost white
写真と文章では伝えきれない作家さん手作りの物の魅力を、実際に手に取って見て感じて頂ける機会をつくりました。直井真奈美さんや青木郁美さんなどの器、Ohamaとalmost whiteオリジナルの革小物など、ウェブショップに掲載しているものは全てご覧頂けます。エレベーターの無いビルの5階なのですが、是非遊びに来て下さい。

-麻布新聞
ありがとうございました。また、開催日にまたお邪魔しますね。

「almost white」第2回ポップアップストア開催概要
開催日:2018年3月30日(金曜日)、31日(土曜日)
時間 :10:00~17:00
場所 :東京都港区南麻布2-10-9松山ビル5階(入口は建物の側面)
電話 :050-5216-1534
支払い:現金またはクレジットカード※
公式サイト:http://almostwhite.net/

※クレジットカード決済はスマホやタブレットでカード決済できる【Square (スクエア)】を使用

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