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「遊牧民泊」の時代

昨日、住宅宿泊事業法(民泊新法)に関わる届出が開始された。SNSなどの意見を見ると「営業日数が年間提供日数180日以内」に制限されている事が問題視されているようだ。その通りと感じるが、一旦法制化されたことが容易に変わるものではない。今後は規制に沿った対応が、民泊を営む事業者には求められる。(記事本文と写真は関係ありません)

かねてより個人で民泊事業のために複数の住戸を購入している方は、新たな規制によって既に所有している物件を手放すか、営業日数を制限内の180日として続けるか、積極的に旅館業法上の簡易宿所に変更するなどの選択をすることになるだろう。

そこで民泊需要も高いと思われる、麻布地区の情報を発信する麻布新聞が考えたのは「遊牧民泊」だ。規制を「年間180日しか #営業 できない」ではなく「180日も営業できる」と読むことで活路を見出そうというもので、算入を考えている個人にお勧めしたい方法だ。

「遊牧民泊」の具体的な方法はコレだ。

1.住戸AおよびBを購入する。
2.両方を民泊新法に則って届出をする。
3.両方に自分自身が生活に必要な家財を揃える。
4.Aを民泊として運用している間にBに住む。
5.上限の180日を前にBからAに転居し、Bを民泊施設として活用する。
6.上記4,5を半年毎に繰り返す。

遊牧民が牧草を求めて移動するように、規制の逆を求めて移動するのが「遊牧民泊」のスタイル。この方法は、主に個人が2戸の住宅を所有しておよそ半年ごとに転居と運用を繰り返す方法であるが、家族単位で試みるチャレンジも面白い。むしろ遊牧民とはそういうものだ。

必然的に持って移動せざるを得ない家財は最小限となる。本は図書館で借りるか電子書籍、服は最近流行の兆しのある「エアークローゼット」「エディストクローゼット」「メンズファッションレンタルサービスleeap」など、変わったところでは手ぶらで行けるサポート付き貸し農園【シェア畑】などというサービスもある。車はもちろんカーシェアならば駐車場も不要だ。今を生きる身軽な都市的遊牧民は、所有が目的ではなく体験や経験こそ重んじる。

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