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駆け上がれFirefighter!第11回階段駆け上がりレース東京大会開催

今回で第11回を数える「階段駆け上がりレース」が、東京タワーで開催された。
日本警察消防スポーツ連盟が主催し、全国の消防職員等が階段を駆け上がるこの大会。非常にシンプルな競技であるが、その意義は深い。
建設技術の向上と土地利用の高度化への要求を背景に、都市部の建築物は高層化の一途を辿って来た。この大会は過去には、宮崎のホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート(地下1階から地上43階)」、川崎の高層マンション「武蔵小杉ミッドスカイタワー(59階)」、豊橋の「のんほいパーク」展望台(12建て相当)などで開催されているが、高層ビルの数では群を抜いて首都東京が多い。もちろん建築基準法および消防法ならびに関連法令や条例などで、建物規模や用途に応じて消火や避難の安全性を確保する設備の設置が義務づけられているが、実際に巨大地震や火災が発生したときに設置されている消防用設備も被害にあい、使用できない可能性も考えられる。首都直下型地震の発生も懸念される現在、いざという時に頼りになるのは人間、特に日頃からたゆまぬ訓練を重ねる消防職員に他ならない。そのため、この競技では防火服、防火ヘルメット、呼吸器など20kgもの装備品を着装し、タイムとともに安全性が競われる。

出走を待つFirefighterたち
出走を待つFirefighterたち

カテゴリーは、以下の5つ。
1.消防男子(30歳未満の部、30歳以上40歳未満の部、40歳以上50歳未満の部、50歳以上の部)
2.消防女子
3.消防団男子
4.消防団女子
5.その他(男子・女子)
東京タワーのフットタウン屋上から大展望台へと続く約600段の外階段を一気に駆け上がる。総合優勝の栄誉を掴んだのは、消防男子30歳未満の部で優勝した犬山市消防本部のコハラセイシさんだ。タイムは3分8秒。歩いて15分要するという行程を、実に5倍のスピードで駆け上がった事になる。しかも20kgの装備を身につけてというのだから素晴らしい。

表彰式
総合優勝を果たしたコハラセイシさん(右)

東京タワーでは、この競技参加者以外でも土・日・祝日の11:00~16:00に限り150mメインデッキ(大展望台)までの階段を開放している(2018年3月現在)。日頃の運動不足解消も兼ねて、鍛え抜かれた消防職員の凄さを体感してはいかがか。ただし、エレベーターを使わなかったからといって、通常の展望台料金が掛かる事はお忘れなく。

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